HeugaBARのブログ

お酒やバーをより楽しむ為に

第4回 トニック銘柄紹介

今回はトニックウォーターの銘柄紹介をしていきたいと思います。

では 早速 定番トニックウォーター3銘柄から

(日本国内で販売されているこの3銘柄にはキニーネは入っていません😅)

①【シュウェップス

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この銘柄はバーで最もよく見かけるかもしれません。甘すぎずスッキリとした飲み口、しかもスクリューキャップなので封を開けた後も保存がしやすいトニックウォーターです。

1783年にスイスのジュネーヴで創業し 1792年にロンドンへと移転しています。

創業者はドイツの時計職人ヤコブ・シュウェップ。 この方が炭酸ミネラルウォーターを作る機械を発明したのが始まり。

当初はソーダメーカーでしたが

1835年にはレモネードを発売

1837年には英王室御用達のソーダメーカーとなり

1851年には第一回ロンドン万博に招待され世界の人々に商品をアピールしています。

因みにこの時に大きな噴水のモニュメントを展示したことがキッカケで今でもロゴには噴水の絵が描かれています。

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1870年にトニックウォーターを発売しています。

②【カナダドライ

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このブランドはジンジャーエールで有名ですがトニックウォーターも販売しています。

シュウェップスより少し濃い味わいだと思います。

1890年にその名の通りカナダ(トロント)でソーダメーカーとして創業しています。

創業者はジョンJマクローリンという薬剤師さん。

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1904年にこのジョンJマクローリンは仏のシャンパンに感動してノンアルコールのシャンパンは作れないものかと試行錯誤してカナダドライジンジャーエールを生み出したと言われています。(ドライとついているのは他のブランドのジンジャーエールより甘くないですよという意味)

このブランドは他にも色々な商品を生み出していますが大手ブランドとしては初めてシュガーレスの炭酸清涼飲料を作ったと言われています。

 

③【ウィルキンソン

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これは国産のブランドです。

味わいはスッキリしています。キニーネは入っていないのにトニックウォーター本来の薬っぽさというかハーブ、スパイス感みたいなものを感じると思います。

発祥は1889年に日本在住のイギリス人 ジョン・クリフォード・ウィルキンソン兵庫県西宮で天然炭酸の泉を発見した事が始まり。

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その翌年1890年にはボトリング工場を作り生産を開始。1901年には日本で初めて清涼飲料水に王冠を使用しました。

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トニックウォーターの発売は1945年、戦後になってからです。

因みにウィルキンソントニックウォーターの苦味はニガキという樹皮から精製されています。

 

ここからはプレミアムトニックウォーターと言われる4銘柄。キナの抽出物(キニーネが入っているかも?😅)が入ったトニックウォーターです。

④【フィーバーツリー】

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これは日本で最初に流行したプレミアムトニックウォーターと言っても良いと思います。

味わいはキナの抽出物が入っているだけあって

苦味もしっかり感じ、甘さ控えめのトニックウォーター

2005年にロンドンで創業しています。コンゴ産天然キナの抽出物を使い 人口甘味料、香料、保存料は一切入っていないというこだわりのトニックウォーターです。

⑤【ファンティマンス】

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〔こちらは旧ボトル、この頃の方が酸味は少なかったように思います〕

 

創業者はトーマス・フェンティマンス。

1905年イギリスで創業。独自のボタニカル醸造の技術を使ったトニックウォーターで(ジンのボタニカルとして有名な)ジュニパーベリーとカフィアライムの葉(コブミカンの葉)が入っています。

ジュニパーベリーが入っているという事でジントニックには相性が良いトニックウォーターと言えるかもしれません。

他のブランドに比べると酸味が強めでハーブ感豊かです。

因みにこのブランドはコーラでも有名でコーラはかなり薬っぽい独特のコーラです。(コーラでは美味しさ世界一にも輝いています)

 

⑥【Qトニック】

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NY生まれのブランドでテキーラの原料アガベ(竜舌蘭)とキナの樹液、レモン果汁の3種類だけで作られたトニックウォーターです。

味わいはしっかりとした苦味とシトラス感。

アガベを使っているのでテキーラトニックには最適かもしれません😊

 

⑦【neoトニック】

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このプレミアムトニックウォーターは国産です。佐賀県のブランドでシークワーサー果汁が入っています。バーテンダーが監修したトニックウォーターということもあってカクテルには使い易いスッキリとした味わいです。ハーブ感は他のプレミアムトニックに比べると弱めの印象です。

 

以上がトニックウォーターの銘柄紹介でした。

定番か?プレミアムか? キナの抽出物は入っていた方が良いのか?などは本当に好みだと思いますが キナ由来の苦味は他の苦味成分と比べると舌への吸着が弱いと言われていて 飲むほどにジワジワと重みを感じていき 後を引く心地良さもあります。

清涼飲料としてより飲み易いのが定番の①〜③

キナ由来の苦味で大人の清涼飲料が④〜⑦という感じです。

プレミアムトニックウォーターは味がナチュラルなものが多いので蒸留酒の品質をそのまま伸ばしてくれる感じがあり、高価格帯の蒸留酒を使う際にはプレミアムトニックウォーターの方がオススメです。

また定番トニックウォーターはその味わいで蒸留酒の風味をフォローしてくれると思います。

以上、トニックウォーター銘柄紹介でした。😊

 

トニックウォーターYouTube動画はこちらからhttps://youtu.be/q1loCT6IB1E

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